令和2年7月14日(火)~15(水)の2日間にわたって、株式会社吉澤相続事務所様主催の相続実務研修『吉澤塾<上級コース>』の第2回及び第3回のセミナー講師を務めさせていただきました。

14日「事業承継相談時に聞かれる“時価”を徹底的にマスターする!」
事業承継においては、「時価」をしっかりと理解できていないとトラブルになるケースが多くあります。
事業承継では、自社株式や不動産を同族間で売買するというケースがどうしても多くなり、そのときに必ず「課税上リスクの最も少ない売買金額はいくらか?」という問題が出てくるため、役員退職金と併せて時価についても今後様々な問題点が表面化してくるだろうと感じています。
実際に、最近の判例でも「時価」についてのものがあり、事業承継が多くなってきていることに伴って、「時価」もスポットが当たってくるのではないかと思います。
法人の話で「簿記」の知識が必須であるように、事業承継において「時価」の知識は必須になってくるのではないでしょうか。

15日「新事業承継税制の現場を体験する」
新事業承継税制はできた当初に比べると少し盛り上がりに欠けてきている印象は否めないですが、ハマった時はかなり有効に使える制度だと思います。
実際の事業承継の現場を少しでもお伝えできたらと思い、紹介を受けた時点からのストーリーと、それぞれの場面でどのような質問や課題、留意点があったかなどを説明していきました。
実際の現場をイメージしてもらえた方が覚えやすく印象に残るのではないかと思います。
ちなみに、現場を多く体験してきて思うのは、中小企業経営者の事業承継に関する不安の根源は「先がどうなるかがわからないこと」だと思っています。
事業承継は「株価」や「税金」の問題はもちろん重要ですが、それだけではなく、どのように引き継いでいくのか、という「未来」をイメージできるようにしていくこと、これが最も重要ではないかと思います。

吉澤塾の塾生の皆様は非常にモチベーションが高く、とても楽しく講義させていただくことができました。
株式会社吉澤相続事務所の代表である吉澤先生との掛け合いで進めていく講義は、吉澤塾でしか味わえない、とてもわかりやすいセミナーであると思います。
今回のセミナーで、少しでも皆様の知識やノウハウになることで、また多くの中小企業の事業承継の問題が解決できようになるのであればうれしいですね。

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豊中市、大阪市、八尾市を中心に活動している税理士法人ライトハンドです。
法人顧問業務はもちろん、最近は事業承継や経営相談などとしてのセカンドオピニオン業務の需要が増えてきております。
どんなことでもお気軽にご相談ください。